ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

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Demonstrably Superior & Pleasingly Different〈明らかに優れていて、その違いを楽しむことができる〉

ウッドクラブのメタルヘッドが登場して、木製ヘッド(パーシモン)がゴルファーの前から消滅していく中で、メタルヘッドへの切り替え波及効果に火をつけ加速させた立役者が、キャロウェイのビックバーサであろう。

キャロウェイ社から最初に発売されたメタルは、S2H2メタル。

ホーゼルを無くして、シャッフトをクラブヘッドに貫通させ、低重心を実現させた。

そして、1991年にヘッドを大型化させソールは空気抵抗を軽減する波型のデザイン、ビックバーサと名付けられたドライバーが登場した。

最初に手に取った時は、とても使う気にはならなかった。

ホーゼルが無く、洋ナシ型のパーシモンヘッドとは全く違う、薄っぺらでフックフェイス。

全くイメージが湧かなかった事を覚えている。

 

ビックバーサ発売当初、日本ではまだどこもキャロウェイ社と独占販売契約が結ばれてなかった。

当時私は、輸入スポーツ商品や輸入カジュアルウエアを取り扱い販売する商社で働いていた。

ゴルフ部門にいた私は、ビックバーサが仕入れされ、売れて行く勢いを目の当たりにした。

高価なクラブが右から左に、担当者同士の奪い合いが続いた。

その後キャロウェイ社は、ダンロップと独占販売契約を締結した事で、並行輸入商品は大手量販店のチラシ目玉商品とされ、薄利多売を余儀なくされた。

皮肉な事に、キャロウェイ社がビックバーサを発表する前の日本での総代理店は、私が勤めていたその会社だった。

 

キャロウェイは1993年にショートウッドの先駆けとなるヘブンウッドを発売した。

フェアウェイウッドが一般的に#3、#4、#5番の時代に、ロングアイアンよりボールが上げやすく打ちやすい7番ウッドが登場するきっかけとなった。

 

ローハンディの上級者やプロは、ロングアイアンが使いこなせなければ上達しないと言っていた時代、発売当初は認知されなかった。

鋳造ステンレスのキャビティバックアイアンも浸透してきて、ミドルアイアンまでは軟鉄鍛造のマッスルバックでロングアイアンはキャビティバックを使用するゴルファーもいた。

しかし、ショートウッドは多くの女性ゴルファーやシニアゴルファーの魔法の杖となった。

 

 フェアウェイウッドの特性とは何であろうか。

 

ショートウッドが徐々に認知されるようになり、今までのフェアウェイウッドに比べボールが上がり易く、ゴルフコースの様々な場所で有用されるようになった。

例えばラフ。

ボールが半分ぐらい沈んだラフでは、3番や5番ウッドクラブでは難しく8番以下のアイアンを選択しなければならない状況でも、ショートウッドがあれば、大きく距離をロスする事もなく容易に打てる。

ティショット、フェアウェイバンカー、傾斜地などロングアイアンより打ち易く、女性ゴルファーやシニアゴルファーでもボールが高く上がる。

ゴルフコースでの使う機会が増え、フェアウェイウッド其の物の重要度が増す事となった。

 

フェアウェイウッドが振子運動中に迎える最適なインパクトの位置は、最下点。

 

金属製ヘッドのウッドクラブが登場した事で、ゴルフクラブの振子運動を理解する事は、ゴルフの上達に於いて必要不可欠となった。

 

ドライバーは、クラブヘッドが上昇➡下降➡最下点以降にインパクトする事が最も適し。

フェアウェイウッドは、クラブヘッドが上昇➡下降➡最下点でインパクトする事がクラブの特性を遺憾なく発揮する条件となる。

 

キャロウェイ創始者イリー・キャロウェイ氏は言った

明らかに優れていて、その違いを楽しむことができる物作りをすること。

 

イノベーター達に支持され、今尚進化し続けるトップブランド。

それは、イリー・キャロウェイ氏の哲学が脈々と受け継がれている証だ。

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