ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

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The Power of the Golf Ball(ゴルフボールは世界最強のツールだ)

ゴルフスイングは、ゴルフクラブの動きとヘッドがボールを捉える過程をイメージする事がとても重要である。


インパクトの瞬間


タイガーウッズのダウンブロー インパクトの瞬間

 

ドライバーのインパクトは、クラブヘッドが振子運動中の最下点以降である。

フェアウェイウッドは、最下点でのインパクトが最も最適である。

 では、アイアンはどうだろうか。

上の映像にある様に、クラブヘッドが上昇から下降途中でのインパクトである。

タイガーウッズ選手の理想的なインパクト映像と思われるが、果たして一般のアマチュアゴルファーで同じようなクラブヘッドの動きを体得しているゴルファーがどれだけ存在するであろうか。

 

アイアンクラブもロストワックス製法(鋳造製法)が進歩した事により、ステンレスヘッドのキャビティバックアイアンが登場し、ヘッドの大型化が進み。スイートスポットエリアが拡大した。

一昔前まで、アイアンと言えば軟鉄鍛造のマッスルバックが当たり前だった。

そして、ホーゼル部分が長く高重心で、インパクトは最下点の前で捉えなければクラブの機能を十分に生かすか事が出来なかった。

練習場も打席が土で、わざわざ薄くなったマットを選び、マットの端にボールをセットして土が削り取れるように練習する事があった。

 

ダウンブローと呼ばれるこのアイアンショットは、キャビティバックアイアンが登場し一般ゴルファーに認知されるまでゴルフプレイを難しくしていた。

軟鉄鍛造のマッスルバックアイアンの打感、コントロール性能が必要でなければ、低重心でワイドスポットのキャビティバックアイアンはゴルフプレーを易しくした。

 

低重心、ワイドスポット、ロストワックスのキャビティバックアイアンを一般ゴルファーに広めたのは、ピンアイアンで間違いないだろう。

ピンアイアンの初代モデルは、カーステン1。

カーステン1が発表されたのは、意外に古く1969年。

ピン創設者のカーステン・ソルハイム氏は、自分が使用する目的で、今では多くのパターが採用するトゥ&ヒールウェイトバランスのパターヘッドを考案。

ピンタイプパターと言われるパターの原型となった。

このパターが評判となり、多くのゴルフ仲間やプロゴルファーからも制作依頼され、1967年に創業し、2年後にそのコンセプトをアイアンに取り入れ誕生したのがカーステン1。

そして、10年後の1979年にピン・アイを発表。

世界的大ヒットとなったピン・アイ2がデビューしたのが、1982年。

ドライバーのビックバーサーと同様に、大きな変革だった。

 

マッスルバックアイアンしか知らない世代のゴルファーは、受け入れる事が難しかった。

私自身、最初に手に取った時は、色形、極端なグースネック、打感どれを取っても受け入れ難かった、当然ゴルフコースで使う気にはならなかった。

ただ、ロングアイアンのボールの高さには驚いた。

その後、1993年には上級者のマッスルバック信仰を崩す、軟鉄鍛造キャビティバックアイアンが登場した。

 

ブリヂストンのJOEキャビティ

尾崎直道選手用に開発された、ゴールドサテン仕上げ、少しグースネックでトップブレードも厚くなく上級者が違和感なくキャビティバックアイアンに移行出来るモデルの誕生であった。

以降、各メーカーからコンベンショナルタイプのキャビティバックアイアンが続々と発売されマッスルバックからキャビティバックが主流となって行った。

 

ピンアイ2やキャロウェイのビックバーサアイアンなどの低重心、グースネック、ワイドスポットを継承するタイプのアイアンと、マッスルバックアイアンから継承されるコンベンショナルタイプのアイアンでは特性が違うのだろうか。

 

勿論違う。

クラブヘッドがボールを捉える瞬間が、振子運動中のどこなのか。

クラブの特性を最大限に生かすには、ここが最も重要で、その後にフェイスのどの部分で捉えれば結果がどう出るかに考えを集中しなければならない。

 

ワイドスポットタイプのアイアンは、重心距離がコンベンショナルタイプのアイアンよりフェアウェイウッドに近い、重心の位置もまた然り。

よってワイドスポットタイプアイアンのインパクト位置は、フェアウェイウッドと同じで、クラブヘッドが最下点の位置でボールを捉える事が最適となる。

ここで問題となるのが、ウェッジである。

ウェッジを最下点で捉えてしまうと、思う様な飛距離が出ない。

女子プロなどのセッティンングを見るとウェッジだけは、コンベンショナルタイプを使用している事が解る。ボールが高く上がりすぎない事と飛距離コントロールが容易だからである。

 

ゴルフの上達、特にスコアアップを目指すのであれば、流れが大切である。

ゴルフコースをプレーしている時、スコアを崩す切っ掛けは、上級者も中級者も同じである。

いつミスが出てどこまでミスを引きずるのか、これでスコアは決まる。

 

ピン創業者カーステン・ソルハイム氏は言った。

ゴルフはあんな小さいボールの行方を巡って人は怒ったり、ゴルフクラブを投げたりする、あの小さいボールが人々の心に様々なマイナスを及ぼすのであれば、私は良いクラブを作る事でそのマイナスを取り除いてあげたい。

 

ゴルフはマイナスのゲームだが、心がプラスで満たされる瞬間があるので楽しい。

最高のゴルフクラブに巡り会った時もまた然り。

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