読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

このエントリーをはてなブックマークに追加

『僕は天才ではありません。 なぜかと言うと自分が、 どうしてヒットを打てるかを 説明できるからです。』

意識と感覚には、時間差が生じる。

思考と動作には、ギャップが生じる。

データーから方法論は、導き出せない。

意識が感覚に変化するまでには、時間が掛かる。

ある事を意識し始めて、時が経ち無意識になっている筈のなのに、その事を意識していると思い込むことで感覚と動きにズレが生じる。

自分自身の動作は、自分の目で直接確認することは出来ないので、第3者を介するか映像などで確認するしか方法はない。

スイング動作やクラブの動きが変わる事で、当然結果は変わる。

効果測定として、ビデオやカメラ撮影をする事、データ測定をする事は意味がある。

しかし、残念ながら人の動作は、映像や写真を通してはっきり判別できる程変わらない。

データでもヘッドスピード40m/sのゴルファーが、スイング動作を変えただけで50m/sにはなかなかならない、数字も目を見張るほど変化しない。

スイング動作を変える意識で練習して、意識では全く今までと違う動作をしている筈なのに、映像などを通して見るとどこが変わっているのか解らない事が多い。

意識した事で、結果を悪くしてしまえば意味がない。 

意識した事が、結果として現れればいいが、簡単な事ではない。

簡単ではないので、必ず検証する必要がある。

理にかなった意識であれば、意外に早く効果が現れる。

意識した事が、理に適っていると思い込み、直ぐに効果が出なくても続ける事でいつか効果が出るだろうと考えると、永遠に抜け出せない事となる。

しかし、何も意識せずにひたすらボールを打ちたい欲望だけで、ボールを打ち続けてた所で、欲望は満たされても、上達は見込めないだろう。

やはり、上達するには、何かを意識しなければならない。 

仮説と検証を繰り返す事が出来る環境のゴルファーであるならば、その恵まれた環境を利用して感覚を磨く事で、最高のパフォーマンスを引き出す事が出来るだろう。

 

感覚を研ぎ澄ませ、感覚と対話し世界の頂点に上り詰め、最高のパフォーマンスを引き出し続けた人物と言えば、イチロー選手であろう。


イチロー4年間の軌跡 vol 3

イチロー選手がインタビューの中で回想しているように、日頃から仮想と検証を繰り返して練習をしていなければ、実戦の中でこのような判断は出来ないだろう。

 

意識と感覚とのギャップ、思考と行動とのズレに関してもインタビューの中で語っている。


イチロー4年間の軌跡 vol 4

インタビューの後半で、興味深い事を語っている。

視覚から得る情報と思考を経て、身体が反応する。

野球のバッターは対戦する相手が存在し、対戦相手も球種も日々変わり、対戦相手が投げる動くボールに対して、視覚と思考を働かせる。

それには、過去の対戦経験から積み上げたデータに基づいて反応するのだろう。

同じボールを打つ動作でも、その環境はゴルフとは大きく異なる。

バッターの対象は、常に動いている。対象が動いていれば神経もそこに集中する事が出来る。

ボールが投げだされ、手元に来るまでに、打てるか打てないか判断し身体が反応する。

イチロー選手は、その動作が全て意識された動作で、打てるはずがないボールに対して身体が勘違いを起こし打ってしまった事で意識と動きにズレが生じてしまい、修正が必要であったと語っている。並みの選手であれば、勘違いとは考えないであろう。

 

では、対象物が動いていないゴルフはどうであろうか。

対象物が動いている場合、対象物の動き方で反応が変わる事となる。

対象物の動きが速ければ、早く反応しなければならないから、反射神経が必要とされる。

ゴルフの場合、対象物は止まっているから、対象物に反応する必要はない。

だから反射神経は、あまり必要とされない。

対象物から影響を受ける事はないが、視界に入る動くものや雑音には敏感になる。

動作は、初動が一番難しく、最も重要である。

対象物に反応できる場合、対象物に合わせれば、初動をスムーズに行う事が出来る場合がある。

対象物が止まっていれば、動き出す切っ掛けから、初動まですべて決断しなければ始まらない。

優れた反射神経は必要ないが、ボールを打つまでに不安や迷いを取り除く必要がある。

 

イチロー選手は言った。

『僕は天才ではありません。なぜかと言うと自分が、どうしてヒットを打てるかを説明できるからです。』

 

ゴルフの場合、視覚から得る情報と思考を経て、自ら身体を反応させなければならない。ティグラウンドに立ち、ホールを見渡し、そこから湧き上がるイメージから始まり、打ち終わるまでの一部始終を意識する事で結果を説明する事が出来る。

このエントリーをはてなブックマークに追加