ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

このエントリーをはてなブックマークに追加

何事もゆきづまれば、まず、自分のものの見方を変えることである。

日頃の練習であれ、ゴルフ場でのプレーでもショット後に必ず打点位置を確認するルーティンを取り入れる事で、リカバリーのルーティンが身に付く。

打点の位置が一定していなくても、クラブフェイスに付いた打点の痕は必ず消して、毎ショット確認するようにする。今は便利なグッズが出ていてブラシで簡単に消す事が出来る。

先ずは、傾向を知ることが大事でヒール寄りが多いのか、トゥ寄りが多いのか、打点位置の違いで飛球はどの様に変化するのか少しづつ把握していく。

そして、必ず手に伝わる感覚を記憶する事を忘れてはならない。

 ドライバーのヘッド素材が木製からステンレス、チタンに移行してクラブヘッドの大型化が加速し、軽量で強度のあるグラファイトシャフトの登場で長尺が当たり前となった。

 より遠くに飛ばす事がドライバーの使命となり、各メーカーは鎬を削った。

20世紀の終盤、クラブの技術革新とジャンボ尾崎氏、タイガーウッズ選手の活躍によってドライバーの飛距離がクローズアップされた。

ドライバーのヘッドはどこまで大きくなるのか注目が集まっていた2001年から2002年頃、USGAからヘッドサイズとクラブの長さ制限が提案され、2003年にはプロ競技に於いて、クラブフェイスの反発係数値が設定される事となる。

クラブヘッドの大きさ、クラブの長さについても2004年のルール改正で制限値が設定された。

 

クラブが長くなり、クラブヘッドが大きくなればスイートスポットが広がり飛距離に有利となる。

だが、長くなることで理論上はヘッドスピードは上がるかもしれないが、振り遅れの原因となる。

クラブヘッドが大きくなることで、見た目の安心感が増すかもしれないが、慣性モーメントの働きでスライスを助長する事にもなる。

 一昔前に比べると、スライスに悩むゴルファーが多くなっているのも、クラブの技術革新がもたらした結果と言える。

スライスは、ドライバーの特性を生かした飛球ではないのか。

スイング動作によって打点位置がコントロールでき、キャリーで250ヤード以上の飛距離が出せるゴルファーであれば、スライスであろうと特性を生かす事が出来ている。

しかし、該当するゴルファーは少ないのではないか。

となれば、フェイスのセンターよりヒール寄りで捉える事は特性を生かしてるとは言い難い。

クラブヘッドが最下点を迎えて、上昇途中でボールを捉える打撃角度は、クラブフェイスのセンターよりトゥ寄りで捉えるイメージと一致する。

スライスの泥沼から脱する事が出来ないゴルファーは、そもそもフックボール若しくは、ドローボールのイメージが出来ないので、打撃角度もイメージできない。

万年スライサーは、なんちゃってドローボールが出たら勘違いする。

練習場で打てるだけでは意味がない。

フックは飛距離を出せるがランが多くてコントロール性に欠ける、スライスはコントロールが容易で、キャリーで飛ばせるフェイドボールを身に付けるのが良いなどと言われたことがあった。

過去の話である。

 

インパクト前にクラブヘッドの軌道を緩やかにするイメージを持つ事が、ドライバーの特性を生かした打撃角度とは言えない。

間違った打撃角度のイメージはダックフック(チーピン)になりかねない。

ドライバーのバックスイングは、クラブヘッドを真っ直ぐ長く引くことがポイントで、スイングアークを大きくすることが飛距離アップのコツである。

騙されたらいけない。

 ドライバーのシャフトは長く、しなりや捩じれを利用して振ると飛距離が出る。

間違いではないが、スイング中にしなりを感じ利用しているゴルファーがいるだろうか。

複数のシャフトを用意して、しなりの違いを感じる事は可能だが、しなりの違いによって飛球は結果として変わるが、意識してしならせて打ってなどいない。

映像技術の進歩によって、スローモーションでクラブの動きが鮮明に確認できるようになり、シャフトのしなりが良く解るようになった。

そこで言われることが、一般ゴルファーとプロフェッショナルゴルファーの違いとしてシャフトの逆しなりが取り上げられる事がある。

意識などしていない事を、意識して行っているような解説を見掛けるが、鵜呑みにしては危険だ。

 

クラブヘッドのスピードを上げるには、振子の支点に着眼しなければならない。

重心となるクラブヘッドは、支点となるグリップエンドの動きによって、スピードが変わる。

 支点となるグリップエンドは、打撃角度と密接な関係がありクラブによって動きが変わる。

 

1968年に発刊された『道をひらく』、その後2003年に編集したメッセージブック『大切なこと』に松下幸之助氏からの珠玉の言葉が綴られている。

「何事もゆきづまれば、まず、自分のものの見方を変えることである。案外、人は無意識の中にも一つの見方に執して、他の見方のあることを忘れがちである。」

 

 打つ物と打つ所に意識が行く事は、自然である。

道具を手によって扱っているのであれば、手元の動かし方を理解しなければ、スピードを出す事もコントロールする事も出来ない。

それには、適した握り方も必要である。

このエントリーをはてなブックマークに追加