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ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

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大事な事は、自分のその特質をはっきり自覚認識していることである。その自主性がほしい。まねる事は、その上に立ってのことであろう。

イメージと感覚

この言葉から何を連想するだろうか。

 

どの分野のプロフェッショナルでも共通して、何かの結果に対してイメージ通り、イメージと違う、何かをする場合イメージが出来る出来ないなど抽象的と思われる表現をする。

感覚も同じような意味合いで表現されることが多く、他人に理解を得るには難しい。

人は何か知ろうと思えば、現代ならばウェブ検索する方法が最も一般的であろうが、経験者の著書を読んだり、直接話を聞いたり、実際に経験する方法がある。

ここで、実際に経験した場合と経験する前とでは、大きな隔たりがある事が多い。

見た目と全然違った、実際やってみたらイメージがガラッと変わったなどはよく聞く話である。

イメージを表現する場合、聞き手側がその事を、見たり聞いたり経験していなければ伝わらない。

では、イメージは如何にして湧いて来て、そしてどのように影響するのだろうか。

イメージとは形あるものなのか、ぼんやりとしたものなのか。

感覚は過去の経験に基づいて感じた事で、イメージは経験してなくとも知識から導き出す事が出来るので、推論ともいえる。

イメージは見た目や言葉からも何かをイメージする事が出来るし、様々な組み合わせから、人それぞれに様々な形や言葉で表現する事が出来る。

 では、動作のイメージや感覚とは、どのように表現する事が出来るのだろうか。

例えば、ドライバーでドローボールを打つ場合の動作をイメージ、若しくは感覚を表現する場合を考えてみよう。

①ドローボールを打つ事を身に付けている人。

②ドローボールを打った経験がない人。

③ドローらしきボールを一度だけ打ったことがある人。

④意図していないが、時たま結果として飛球がドローになる人。

ドローボールと言われる飛球を見たことがあれば、①~④のゴルファーすべてがドローボールの飛球をイメージする事は可能であろう。

しかし、②のゴルファーはドローボールを打つ動作をイメージする事は、きっと困難な筈である。

③と④のゴルファーは、表現する事は困難であるが、ゴルファー自身の中にはなんとなくこんな感じとのイメージがあるかもしれない。

①のゴルファーは、ドローとドローでない飛球のイメージの違いをはっきり認識してい

て、ドローを打つ動作も表現できる筈である。

 ここで、ドローボールを打つ動作を教える場合、相手に理解または共感を得るには①~④のゴルファーそれぞれに表現の仕方を変える必要がある。

①のゴルファーには、イメージを理解し共有できることを示す必要がある。

②のゴルファーには、ドローボールを打って見せ、ドローボールとなる飛球原理を説明し、ドライバーの飛球にドローボールは必要不可欠な事を理解してもらわねばならない。

③と④のゴルファーには、ドローボールと思われる飛球のイメージを聞き、それが理にかなった飛球であったのか否か、間違った動作からなのか、イメージと動作にギャップはあるのかを検証する必要がある。

 

①~④のゴルファーに共通していえる事は、イメージは過去の似た経験や知識から導き出す事が出来るので、経験したスポーツの動作を当てはめる事が可能である。

ボールを扱うスポーツであれば、何らかの方法でボールに意図して回転を掛ける事がある。

ゴルフのドローボールであれば、ドローボールと同じ方向の回転をさせる方法を共有すれば理解の度合いは増すであろう。

更に道具も使うスポーツであれば、共通点を導き出す事が可能である。

 道具を使ってボールを打つ他のスポーツであれば、テニスや卓球の経験者が多いだろう。

テニスや卓球の経験者であれば、ボールにドライブ回転を掛ける方法が参考になる。

卓球のドライブ回転



ゴルフの場合は、両腕を使うので参考になる部分とならない部分はあるが、右腕の使い方とドローを打つイメージとドライブ回転を掛けるイメージは、一致する部分がある。

②~④のゴルファーには参考になる。

ここで注目したいのは、スイング中に右ひじが伸びきっていない事である。

卓球の場合、道具を構えた時に位置する腕のポジションがゴルフとは異なる。

肘の曲げ伸ばし動作はあまり必要なく、道具(ラケット)を上げ下げする動作も小さい、腕の形を固定して体幹を使ってラケットを振ってボールを打つ。

ゴルフの場合、アドレスで若干右ひじを曲げた状態であるが、バックスイング時に大きく折り畳む事となるので、インパクト時に単純動作として ”伸ばす” 意識が働く。

腕を伸ばす事でクラブヘッドをボールに届かせる意識が働くために、クラブヘッドは円弧を描きその通過点にボールがあるだけ、などと間違ったイメージを持つことになる。

ボールに回転を掛ける意識がなければ、強い飛球にはならない。

単純にクラブヘッドの動きだけを見てイメージしても、正しい動作には結びつかない。

 

テニスのドライブ回転の打ち方を解説する動画は、更に興味深い解説がされている。

ドローボール=アッパーブローを意識しすぎているゴルファー。

①のゴルファーで、飛距離に悩みを抱えているゴルファーは大いに参考となる。



この動画で勘違いしているドライブ回転の掛け方は、卓球のドライブ回転の解説と同じである。

しかし、ゴルフでもドローボールが打てないゴルファーや万年スライサーは、手始めとして卓球のドライブ回転を掛ける意識をすると効果的だ。

フック回転の飛球が打てるようになり、意識をし過ぎてチーピンになってしまったり、ドローボールだが飛距離不足に悩んでいるゴルファーはテニスの動画が参考になる。

又、5分経過後に始まるラケットの加速方法は、ゴルフのヘッドスピードを上げる方法と同じで、飛距離不足に悩むゴルファーには大いに参考となる。

映像で右腕の動作を左手をあてがって止めているが、ドライバーの腕の使い方も同様でクラブヘッドとグリップエンドを等速で動かしてしまったらヘッドは加速しない。

そこで、先行する腕(右利きならば左腕)をインパクトの直前にブレーキをかけ、グリップエンドを素早く反対方向に向ける事で、クラブは加速する。

ドライバーの場合、グリップエンドは身体の中心から大きく離してはいけない。

インパクト前後では、ボールの方向に向いたグリップエンドを最速で反対方向に向ける方法を理解すればクラブヘッドは、思わぬスピードで振り抜かれる事になる。

 

『大事な事は、自分のその特質をはっきり自覚認識していることである。その自主性がほしい。まねる事は、その上に立ってのことであろう。』

 

松下幸之助氏著書   「道をひらく」の一節より

 

上達には人それぞれに段階がある。

見たことも、経験もした事がなければイメージする事は難しい。

経験のある異なる運動から、その動作をまねてイメージする事は効果的であるが、目的をはっきりさせず、形だけをまねても意味をなさない。

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