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ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

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常に原理原則に基づいて判断し、行動しなければなりません。

量と質

ゴルフのツアープロが、表舞台から姿を消す理由は何だろうか。

ゴルフ競技は、他のメジャースポーツより、長く活躍出来る舞台が整っている。

レギュラーツアーで活躍できなかった選手が、50歳を迎えてシニアで活躍する場合もある。

それに、体力的な限界点が、他の競技に比べ高いのも特徴と言える。

それでも、ケガや成績不振で退場を余儀なくされる。

ツアープロだけでなく、一般ゴルファーでもクラブを握る事を諦めねばならない厄介なことがある。

イップスである。

イップスの原因は、不安、恐怖などメンタルが影響して起こると言われる。

外したらどうしよう、シャンクしたらどうしよう、OBになったらどうしようなど、該当するショットを行う前に、度重なる失敗による不安が襲い掛かり、突如として身体が動かなくなる。

パッティングがイップスなら、他のショットは、普通に出来る場合が多い。

 

数年前、スペインのセルヒオ・ガルシア選手は、ワッグルの多さが話題となった。

度を越えた回数で、同伴競技者のみならず、あらゆる方面からひんしゅくを買った。

トーナメント中継では、何回ワッグルをするのかカウントし、批判が相次いだ。

本人はあまり気にしていないようだったが、当時、交際していたトップテニスプレーヤーのヒンギス選手に、トッププレーヤーで同じような事をしている人はいないと言われ改めたらしい。

USPGAで活躍する、ケビン・ナ選手も、ケガからスイング改造を余儀なくされ、ティショットイップスにかかり、プレショットでの仕切り直しの多さと、その行為は空振りなのか、素振りなのかと物議を醸した。


Kevin Na and his "Waggle"

 この映像を見ると、その姿から不安な事が見て取れる。

きっかけは、些細な事であっても、一度気になり出すと後戻りは困難で、意識すれば意識するほど、考える時間をコントロールできなくなる。

両選手は、困難を乗り越え、今もその地位を守り活躍している。

 

ゴルフツアーの世界では、スロープレーは厳しく監視される。

一般ゴルファーでも、ゴルフコースに行けば、必ずスロープレーに関して見聞きする機会がある。

ローハンディキャップのゴルファーより、ハイハンディキャップのゴルファーはプレー全体が遅くなることは致し方がないが、傾向として、ハイハンディのゴルファーは、プレショットにかかる時間が長くなる。

そして、ガルシア選手もケビン・ナ選手もスロープレーヤーとして有名だ。

スロープレーヤーが、イップスに陥るケースが多いことは偶然とは言えないだろう。

日本のゴルフ場では、ゴルフ場の関係者が、スロープレーとなっている組を全体のスロープレーの元凶となっているとして糾弾する。

欧米では、遅いプレーヤーは、後続の組をパスさせるのが一般的となっている。

プレーの速い組は、遅い組をどんどん抜かしていくので、そこにわだかまりは生じない。

プレーを速くするのは、スコアや技術よりコツと気付きである。

コツは慣れでもあるが、気付きは気性によるところが大きいかもしれない。

 

幼い子供は、素振りをしない子が多い。

素振りをして、ショットのイメージするように指導しても、目を離せばしなくなる。

海外のスポーツ専用チャンネルが配信するトーナメント中継では、練習レンジの状況を映し、選手の練習風景を映す機会が多い。

練習レンジでの選手の動向は、参考になる点が多い。

見ていて気付く事は、練習で素振りをしてからショットをする欧米の選手は、ほとんどいない。

短いクラブから始めて、徐々にクラブを長いクラブに変更する方法は、どの選手にも見受けられるが、動作の確認や素振りなど一切することなく、ただボールを打つ行為を繰り返し、クラブをチェンジしても最初に素振りはしない、アプローチでも同じだ。

日本人の選手は、男女共に、欧米選手に比べて、動作確認をする選手が多い気がする。

日本の選手で、練習中に動きを確認したり、素振りを何度も繰り返していれば、スイング改造中か、あまり調子が良くないのだろうと判断できる。

欧米の選手に比べ、日本選手は、試合中でも動きを確認する選手が多いように感じる。

 日本のトーナメント中継は、全てインターネット配信にすればいいのではないか。

今は方法さえ知れば、USPGAでもヨーロピアンツアーでもインターネットで見る事が可能だ。

あのような方法で中継していたら、いつか誰も見なくなる。

 

トッププレーヤーになれば、幼少よりその競技に没頭している可能性が高くなる。

年齢が低ければ低いほど、覚えるのは感覚によって行っている。

感覚は一瞬でしかないので、曖昧である。

曖昧な感覚を確信へと導くには、考える事より経験の量が必要になる。

そして、考える量を出来る限り減らし、イメージと感覚を研ぎ澄ませる。

そして、常にその感覚を確認する為に、その動作をし続ける環境が必要となる。

一般ゴルファーでは、その環境を手に入れる事は、不可能に近い。

では、どうすればいいのか。

 

結論から言えば、量より質である。

これから行う動作を整理できずに確信が持てなかったり、過去の悪いイメージなどを思い描いてしまえば、良い結果など望めない。

過去に経験してきた間違ったイメージと、良い結果と結び付ける事の出来るイメージを

それぞれ明確にし、間違ったイメージも受け入れなければならない。

その上で、瞬時に取捨選択し、実行しなければならない。

 

稀代の名経営者の稲盛和夫氏は、著書『成功への情熱』の中で、原理原則に基づいた判断と行動の重要性を書き記している。

「ありきたりな知恵や慣習に頼って判断を下すのは避けるべきです。なぜなら、そういう知恵や慣習が通用しない新しい状況に直面した時、うろたえることになるからです。常日頃より、原理原則に基づいた判断をしていれば、どんな局面でも迷う事はありません。」

 

成功への情熱

成功への情熱

 

 ゴルフ動作で言う原理原則は、飛球の法則であり、飛球結果に対するクラブの動きを判断し、クラブの動きから動作を結び付けることである。

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