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ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

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疲れたと感じたら、考えない、思わない。

きっかけと切替え

日本人と比較して、欧米人はONOFFの切り替えが上手と言われる。

これは、日本人だから欧米人だからではなく、社会環境、文化の違いによると感じる。

Vacances(バカンス)日本語に翻訳すれば、休暇となるが、語源は空白。

本の義務教育では、夏季休暇が約40日間、春、冬の休暇が約2週間が一般的と思う。

フランスの学校では、日本の小学生に当たる年代から、夏季休暇は約2か月、2,4,10,12月頃に約2週間の休暇が一般的である。

又、一般社会では1982年から、法律で5週間の連続休暇が認められている。

日本の一般的な社会では、有給休暇は冠婚葬祭、ケガや病気などの保険として使わずに残しておくことが良しとされる。

フランスの場合、一度に取得する会社員は少ないとは思うが、当然の権利として殆どの人が、3週間以上は、夏季休暇でバカンスに出掛ける。

そしてバカンスで何をするのかと、フランス人に聞けば、日常生活から離れ、何もしない、何も考えないことに価値があると言う。

日本のお父さん像と言えば、休暇でも家庭を顧みず、仕事関係の付き合いに明け暮れるか、1週間ほどの短い期間を家族サービスと張り切り、目一杯のスケジュールで頭と体を使い切るのか、妻の実家に身を寄せて肩身の狭い思いをするのか。

一方で、同じ場所で一週間、日常生活から切り離し、ただのんびり過ごし、気が向いたら違う場所に移動するのが、フランス流。

どちらが良いのかは別として、子供の頃から身近で感じている事が、将来大人になって行動に現れることには、疑いの余地はないだろう。

プロフェッショナルスポーツの世界でも、日本選手の場合、身体を休めリフレッシュすることを主な目的とする人が多い気がする。

欧米選手は、ハンティングであったり、違うスポーツを家族と楽しみ、頭から日常を完全に忘れるように心掛け、脳をリフレッシュする。

どちらも目的としては、疲れを癒し、そして回復に充てることである。

そもそも、疲れのメカニズムとはなんだろうか。

東京疲労・睡眠クリニック院長で医学博士の梶本修身氏は、疲れが起きるメカニズムというのは、体中のどこでも一緒と言う。

ある部位の細胞に負担をかけた作業をすると、細胞が酸化され、錆びることによってその機能が低下することになり、デスクワークなどの知的労働で、頭を使えば頭が疲れることになる。

これは脳細胞や自律神経の細胞などが、錆びて傷ついたからである。

肉体労働や運動をした後には体が疲れたと感じるが、これは誤解だと断言する。

筋肉を破壊するようなスクワットなどの筋肉トレーニングや、ボクシングなどの激しいスポーツをすれば、筋肉の細胞で活性酸素が大量に発生し錆びることで筋肉の疲労を起こすこともあるが、一般的な肉体労働や生活の中で生じる疲れや、スポーツでもゴルフなど比較的軽度な運動では、筋肉自体に大きな負荷が加わることがないと言う。

運動による疲れとは、運動負荷に合わせて脈拍、呼吸、体温を秒単位で調整する自律神経が疲弊することが原因であり、運動負荷により自律神経が疲れ、防御的に「身体が疲れた!」と脳に誤解をさせることで、これ以上身体を使わせない様にしているだけで、運動疲労でも、精神作業疲労でも自律神経の負荷が強くなり自律神経細胞活性酸素が大量発生することで、自律神経細胞が錆びることによって、本来の動きが出来ない状態になっていると説明する。

すべての疲労は脳が原因 (集英社新書 829I)

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フランス流のバカンスは、理に適ってると言える。

何も考えず、頭を空っぽにする時間を持つことが、脳の疲れを癒す最善の方法となる。

そして、心身ともにリフレッシュした状態となるのである。

 

ドイツ哲学者のフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェも「悦ばしき知識」の中で

『疲れたと感じたら、考えない、思わない』と諭している。

 

ゴルフゲームの要素は、スポーツの概念より、チェスや将棋などの、ボードゲームに似ている。

考える時間が多く与えられ、他人に同調する必要がなく、すべて自分の意志により事を起こし、一瞬の出来事に対応するより、その繋がりが結果を左右する。

ゴルフは、チェスや将棋の様に駒(道具)にそれぞれの役割があり、使い方を変える。

駒(道具)の役割が解らなければ、ゲームを進めて行くことが出来ない。

棋士羽生善治氏が言うように、強くなるのは、たくさんの手を考えなくて済むようになることで、変わりゆく状況に合わせ、考えるのではなく的確に切り替えること。

状況の変化に応じて、その都度道具を変える場合、道具が変わったことにより何かを変えなければならない。

その何かは、イメージであり意識することで、感覚だけに頼るべきではない。

ゲームの連続性を保つには、道具が変わったことでイメージや意識を出来るだけ短時間に切り替えることである。

そして、切り替えをスムーズに行うには、何かきっかけが必要となる。

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