ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

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結果を正当化する何かがある限り、その結果は、手段をも正当化しかねない。

飛球結果と法則

飛球結果は、動作を行う段階ではなく、プレスイングの段階でイメージする必要がある。

飛球法則で定義する9種の弾道は、クラブヘッド軌道、インパクト時のクラブフェイス角度、打点位置の組み合わせによる結果で、弾道は9種類となる。

 スイング動作で、飛球結果が変わるのは明確で、目標方向に対して、真っ直ぐから右の許容範囲まで、若しくは、左の許容範囲までと決めて、一定方向の飛球を打てる動作を身に付ければ、コース戦略が容易となる。

飛球方向が、右と左では、動作とクラブの動きは逆となるので、その違いを明確にすることによって、突発的出来事に落ち着いて対処できる。

一般論では、インパクト時のクラブフェイス角度が、フェイスが閉じた状態でボールにコンタクトすれば左に、開いた状態でコンタクトすれば右に曲がるとされる。

クラブフェイスを開閉する方法は、2通りあり、どちらがスイング動作で起こりやすいかを理解しなければ、矯正方法を間違えてしまい解決とならない。

その方法とは、グリップの位置を変えずに、グリップを回転させて、クラブフェイスを開閉する方法と、グリップエンドの位置を上下する方法である。

ライ角を利用するのが、グリップエンドを上下させる方法で、クラブヘッドを地面にソールして、クラブヘッドのヒールを地面から浮かせば、クラブフェイスは自然にクローズとなり、トゥを浮かせば、クラブフェイスはオープンとなる。

グリップを回転させて、クラブフェイスを開閉させる動きに比べ、開閉する度合いが抑えられるのが、グリップエンドを上下させて、ライ角度を変える動きとなる。

メタルヘッドのドライバーが一般的となり、パーシモンヘッド時代と異なるスイング理論が提唱され、フェイスローテーションさせない動きが主流となった。

レッドベター氏を始め、多くのスイングコーチが、身体と腕をシンクロさせるスイング動作を提唱し、一般ゴルファーに拡散された。

 

ゴルフクラブの特性として、シャフトが縦方向にしなり、クラブヘッドがトゥダウンと言われる現象を起こすとされるが、トゥダウンによって、打点の位置やフェイス角度が変わって飛球に影響を及ぼすのは、僅かである。

飛球に影響を及ぼすのは、やはり動作そのものであり、ライ角度が変わることで、飛球にどんな影響があるのかを理解しなければ、動作に応用することは出来ない。

ライ角が変わることにより、クラブフェイスが開閉され、打点位置が変わり、飛球結果が変わる。

又、動作によってライ角が変わる要因として、力のベクトルが関係する。

力のベクトルも、ゴルフクラブの特性によって変わり、ゴルファーが過去の経験によって蓄積された動作イメージでも変わる。

プレショット段階で、ライ角を変えるのは、クラブを構えた時のグリップの位置である。

グリップが身体の中央から左足股関節(右利きの場合)までの間に位置していればいいわけだが、グリップが身体の中央にあると、無意識にグリップを地面の方向に下げ、前傾角度が深くなる。

グリップを身体に近付け、前傾角度が深くなるか、頭の位置を下げてボールを見ることとなり、ボールに近づいて構えることになる。

又、プレショットの段階で、必要以上に前傾角度が深くなれば、その反動でインパクト時に身体が起き上がる動きとなりやすい。

その場合、力のベクトルは、腕と身体では、相反する方向に向かい、インパクト時には、クラブヘッドのライ角はアップライトとなり、クラブフェイスの角度はクローズとなる。

この現象を利用して、スランプから脱出したのが、尾崎将司氏である。


尾崎将司 ドライバーショット

上の映像を見ると、セットアップ時にはクラブヘッドのヒール寄りで構え、前傾角度はやや深く、インパクト時には、前傾角度が起きて、トゥ寄りでインパクトしているのが解る。

インパクト前後で、クラブ(ライ角)がアップライトとなれば、打点位置はトゥ寄りとなり、フラットになればヒール寄りとなる。

 パーシモンヘッドの時代から、メタルヘッドの時代への移り変わりを誰よりも早く察知し、自分の癖(力のベクトルが上から下に働く)を理解し、矯正するのに適したメタルヘッドの特性を利用して、力のベクトルを下から上に変えることに成功した。

 

飛球結果に影響を及ぼす、ゴルフスイング理論で重視されるのは、スイングプレーンであろう。

スイングプレーンの概念は、スポーツ・イラストレイテッド誌が1957年に連載した、「Five Lessons of the Modern Fandamentais of Golf」を元にして1958年に初版され、その後、日本でモダン・ゴルフとして出版したベン・ホーガン氏の著書で初めて発表された。

ダンゴルフでは、イメージとしてガラス板が用いられ、バックスイングとダウンスイングの角度の違いを図解で説明し、今でもレッスンで受け継がれている。

残念ながら、スイングプレーンやシャフトプレーンはゴルファー自身がスイング中に確認することは不可能で、クラブの動きをイメージすることは出来ても、違いを感じるのは難しい。

 

飛球結果を左右する、ゴルファー自身が意識出来るクラブの動きと動作とは、何だろうか。

グリップエンドが上下することによって、ライ角度が変わり、クラブフェイス角度も変わる。

力のベクトルが働く位置によって、前傾角度に影響を及ぼす。

では、ロフト角は、飛球と構えにどの様な因果関係があるのだろうか。

クラブの振子運動で考えた場合、ロフト角は、振子の支点となるグリップエンドと、重りとなるクラブヘッドの位置関係で、ロフト角は変化する。

又、始点とクラブヘッドの位置関係を、クラブによって変えることで、クラブの特性を生かせる。

クラブ全体を地面と垂直となる様に、地面にソールして、クラブフェイス角度を目標ラインに対して垂直にして構える。

この状態で、クラブヘッドを動かさずに、グリップエンドを目標方向に動かせば、ロフト角度は小さくなり、目標とは反対側に動かせば、角度は大きくなる。

アイアンに適した打撃角度でインパクトするには、クラブヘッドよりグリップエンドが目標方向に先行して動かねばならず、ドライバーのインパクトでは、クラブヘッドが先行することで、理想的な打撃角度となる。

そして、振子運動の始点となる位置は、支点となるグリップエンドが全てのクラブで、左足の付け根を指し、左手のグリップが基準となる。(右利きの場合)

 ゴルファー自身が意識すべきは、アドレスを決める時、目標に対する意識とボールに対して、クラブごとに距離が変わる明確な基準を、3種類の角度を考慮して決めることである。

 では、何を基準にしてボールとの距離を測ればいいのだろうか。

 

ロシア革命の中心人物だった、革命家のレオン・トロツキーは「結果を正当化する何かがある限り、その結果は、手段を正当化しかねない。」との言葉を残した。

結果が悪ければ、悪い結果に対して言い訳したくなってしまう。

承認欲求が働くからで、結果だけではなく、その原因に対しても目を背けたくなる。

結果を素直に受け入れ、法則と結果を結び付け、手段を正当化しない柔軟な思考で、判断するのは難しい。

 

ボールとの距離は、ゴルファーの飛球イメージと、プレスイング時のグリップ感覚と、どの指を使うのか、どの様に使うのかで変わる。

飛球結果に影響するのは、打撃角度とクラブの3種類ある角度で、これらはセットアップの段階でゴルファーのイメージによって変わりうる。

クラブヘッドとグリップエンドの動きで変化する3種類ある角度が、影響する飛球結果とその変化をもたらす動作の関係性を考える必要がある。

打撃角度は3種類あり、クラブの特性と一致する。

振子運動の始点で変わることは明確で、後は基準を何で決めるかである。

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