ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

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専門性の高いプロフェッショナルサービスは、対話が基本

対話と機械学習

なぜ?!ゴルフプレーの頂点に立つプロフェッショナルゴルファーは、スイングコーチが必要なのか。

400mハードルの日本記録保持者で、スポーツコメンテーターの為末大氏が予防医学者の石川善樹氏との対談で選手のパフォーマンスについての記事を、以前紹介したが、為末氏だけでなく、同じ陸上競技でオリンピック銅メダリストの朝原宣治氏もパフォーマンスの再現性、感覚、分析さらに感覚の言語化について語っている。

gendai.ismedia.jp

その分野での頂点を見てきたお二人の見解からすると、どの分野でも共通して、一人の力では限界があるということか。

それとも、ある領域に達して、さらに上を目指す人には、旺盛な好奇心が必要ということか。

スポーツ分野でも、テクノロジーの発展と取り入れが当たり前となり、様々なデータ分析がなされるようになっている。

データ分析がより容易となり、今まで気が付かなかった事象までも可視化されるようになった。

スポーツ動作は、選手自ら動きを見て判断することが出来ない事から、第3者の見解を得ることは技術向上には欠かせないことだった。

コーチという職業が認知される前は、先輩競技者がお手本だった。

専門技術を持つコーチが認知され、技術指導やメンタルアドバイスは、元選手だけではなく、専門技術を学んだ者が感覚ではなく違う視点から指導する方法が一般化された。

日本の選手より、外国の選手はコーチを積極的に利用する。

教育環境の差なのか、受動的に教育を受けるのに慣れている日本人は、教わる事を合理的に考えられないのかもしれない。

テクノロジーが発展して、その環境は変わろうとしている。

人の生活は既に、気が付かないうちに、AIが取り入れられて後戻りできなくなっている。

普段からスマートフォンタブレット、PCが離せなくなっている人ならば確実で近い将来には、ペットの存在より身近な存在となるのがAIであろう。

コーチの存在も、人ではなくAIに取って代わるのか。

NIKEがゴルフ用品から撤退することで、多くの契約選手は、ゴルフクラブの変更を余儀なくされたが、ローリー・マキロイ選手もその一人で、オフシーズン中に様々なクラブをテストする報道があったが、このクラブテストでマキロイ選手が頼りにしたのは、TrackMan

TrackManは高価な商品だから、個人で利用するにはハードルが高いが、専属コーチとは契約せずに、TrackManだけでスイング分析をし、調整を行うツアープロも存在する。

PGAツアーのトーナメント放映にも登場して、以前はツアープロの球筋が確認したくてトーナメント会場まで足を運び、必死になってお目当てのツアープロの球筋を確認していたが、その必要もなくなりマニアにとって、このテクノロジーは有難く思う。


Golf TrackMan Compilation - 2017 Sony Open in Hawaii

トーナメントフリークやツアープロには有難いテクノロジーだが、果たしてこれからゴルフ技術を向上させる、成長過程にあるゴルファーにとってはどうなのだろうか。

特にジュニアに対して使用するのは、どうかなという気はするのだが。

成長過程では、先ずは感覚や感性を養い、イメージの引き出しを増やすことが大事だからである。その理由は、ゴルフプレーは思い通りにならない事が実に多いから。

だが、その一方でゴルフゲームの特性として、数字が挙げられる。

近代ゴルフでは、数字はスコアと距離を思考し表し、現代では更にプラスα、データが加わった。

ジュニアゴルファーがプロフェッショナルを目指すならば、スコアを良くしなければなれない。

スコア至上主義になるのは、子供より周りの大人が陥り、子供は引け目を感じて誤魔化す行為に走りかねないが、ゴルフゲームの本質を理解させれば起こらない問題である。

ゴルフゲームには、常に数字が付いて回り、特にスコアは技術点の指標であるから、自分の立ち位置の確認と、目標として追い求める必要がある。

プロフェッショナルとアマチュアの線引きも必要で、ゴルフのスコアには、グロスとネットがあり、ゴルフゲームにはマッチプレー、ステーブルフォード、スクランブルなどがあり、様々な楽しみ方があるのだが、残念ながら日本のゴルフプレーには馴染みがない。

多種多様なゴルフゲームの歴史があり、ストロークプレーでのスコアを良くするには、何が必要なのか考えるのも、ゴルフの楽しみ方である。

スコアを良くするために、スイング動作を改善するのは、一つの手段に過ぎないわけだが、スイング動作を改善する手段も様々である。

人間社会に影響を及ぼす、AIが取り巻く近未来の人間社会では、今までと違う人の働き方になると、多くの様々な分野の知識人が見解を述べている。

教育分野、稽古事などの分野でもAIが導入されることは予測できる。

人に技術なり、何かの成否を分析、判断し伝え納得してもらうことは、様々な環境で人同士が行ってきた事であり、今までは、それが経験値の差であることが大きかった。

経験のしたことがない側からすれば、その事象の成否の判断は難しい。

この辺りのことを、ヤフーCSOの安宅氏とキャリア形成コンサルタントの伊賀氏が対談で語り合い、技術指導などの分野での、今後を示唆する内容となっている。

www.dhbr.net

安宅氏が言う、『専門性の高いプロフェッショナルサービスは、対話が基本』

医療分野まで高度ではないにしても、人同士の技術指導には意思疎通となる対話が絶対である。

では、スポーツ分野でプロフェッショナルレベルと一般レベルの技術習得段階では、指導法にどの様な違いがあるのだろうか。

先ずは、プロフェッショナルレベルには、データのばらつきが少ない点が挙げられる。

データのばらつきが少なければ、数字で管理しやすいし、数字の変化に気付きやすい。

プロフェッショナルレベルになれば、大きな動作変更は極力避ける。

大きな変更には、リスクが伴うことになるので、選手生命に関わる。

ゴルフなら飛球結果は、数字で判るので、例えば曲がりの方向を変えるには、サイドスピンの係る方向を変えることとなり、スピン方向とスピン量の変化をデータ分析すれば良い。

その段階で、選手は数字の変化と、自分自身の動作感覚の変化を照らし合わせる。

コーチは、目で見て確認できる動作と肉眼では確認できない動作を動画情報とデータをもとに動作の変化、移り変わり度合いを検証、選手へフィードバックする。

このような一連の流れによってデータ解析の専門家、スイングコーチ、選手のコミュニケーションのもとで行われる。

データは選手にとっては、自分自身の感覚との摺り合わせで、コーチに取っては裏付けだろう。

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