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ゴルフ哲学

ゴルフ上達方法は、沢山ボールを打つ事ではありません。人が行うゴルフスイング動作は特別な動作ではなく、issueを特定し、知覚と意識に目を向ける事が上達には欠かせません。

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事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。

事実と解釈

商品開発をして、市場に投入し支持されれば、マージンが発生する。

受け入れられる市場があれば、その市場に商品を投入して恩恵を受けたいと考える。

行動心理学のバンドワゴン効果やハロー効果は、付加価値があるのか疑わしくても大衆心理で受け入れられ、人々を不合理な行動に掻き立てる。

ゴルフ関連商品にも多く見受けられるが、技術向上を謳う商品は、効果測定に手間と時間がかかるので、なかなか認知されにくい。

ゴルフインストラクター界の大御所デビット・レッドベター氏も多くの練習器具を提供しているが、THE・アスレチックスイングを出版した頃にSwingLinkなる商品が流行った。


Swing Link Golf Training Aid at InTheHoleGolf.com

ツアープロでも試す選手がいた記憶があるが、当時レッドベター氏が提唱するボディスイングを体感する器具として持て囃されたが、効果は疑問である。

関節は屈曲伸展などを行う方向は決まっているし、動作には繋がりがあるのでそれを抑制したところでフリーになれば元に戻ってしまう。

動作は楽な動きを優先するし、違和感のある動きは受け入れ難い。

人の触覚は少しの違いでも反応するが、脳は勘違いしやすいとはいえ、使い続けることによって違和感がなくなり、器具を装着時と付けていない状態が同じと思い込むとは考え難い。

動作は抑制するのではなく、少しの矯正が結果として短期間に出てこそ継続の意味がある。

以前は、SwingLinkのようなアナログ器具が多かったが、最近の器具はテクノロジーが搭載された商品が多くなってきた。

 M-Tracer For Golfは、クラブのシャフト部分に取り付け、スマホを利用してスイング軌道やヘッドスピード、ヘッド軌道、打撃角度、フェイス角などが表示される。

同様の商品は、今後も多く出てくるだろうがよく検討したい。

Trackmanは高価だが、この商品なら一般ゴルファーでも手に入れやすい価格ではある。

だが、データマニアか目新しいもの好きならいいが、技術向上に役に立つとは考えにくい。 

変化をデータ数値によって可視化しても、その数値が動作を変えたことによって、即時に大幅に改善されることはないと言っても言い過ぎではない。

テクノロジーをスクールなどの運営に用いる方法は、ゲーム会社が母体であるコナミスポーツ は得意分野で、資本のある大手スポーツクラブなどでの導入は今後増えるであろう。

効果の程は定かではないが、更に進んでいるのがこちらの記事の内容である。

techon.nikkeibp.co.jp

記事の中にもあるが、複数のインストラクターやコーチが所属する施設は、レッスンの標準化は課題とすることで受講生の定着率を上げるには大きなファクターとなり得る。

この記事の内容は、テニスだが、ゴルフにも十分応用が可能ではないか。

複数の指導者が所属しているスクールなどでは、”なぜ”標準化が必要なのか。

私自身の経験からもよく解るのだが、スクール自体が作成するカリキュラムには限界があり、万人に共通するカリキュラムしか作ることができない。

共通部分を抽出してタイプ別に当てはめることは可能ではあるが、人の動作は、動作を行う側が動作を理解し、感じて指導者、受講者の双方が同じ解釈でなければ、前に進むことは出来ない。

タイプ別に分けるのは血液型などと同じことで、認知バイアスとなり確定バイアスに昇華し、その枠から抜け出すことが出来なくなる。

何かを学ぶには、カリキュラムよりメソッドが重要だが、そのメソッドが同じカリキュラムからであっても、指導者の解釈によってアウトプットが変わってしまう。

そして、指導者による指導方法に差が出ることになり、受講者に迷いが生まれ受講者離れが起きればスクール運営に支障が出てしまう。

それをテクノロジーを用いて数字や映像で可視化し、既成事実をデータ化し、カリキュラムにしてしまえば、それ以上でもそれ以下でもなくなる。

果たして、それで迷えるゴルファーは救えるだろうか・・・。

既成事実を可視化するまでは良いが、問題は結果の解釈であり、その結果をどうすれば改善できるか、この部分が受講者が一番知りたいこととなる。

スライスを直したい⇒クラブヘッドがアウトサイドインでインパクトでクラブフェイスが5度オープンになっているので、ダウンスイングからクラブヘッドをインサイドに持ってきてインパクトでフェイスをスクエアにしましょうでは、受講者は理解できない。

スライスを直したい⇒バックスイングで肩が十分回っていないので、クラブヘッドの軌道がアウトサイドインとなっているからもっと肩を回しましょうでは、結果はでない。

スライスを直したい⇒インパクトにかけて腰が開いているので、腰の開きを我慢して、腰が開く前にクラブヘッドを返しましょうでは、解決にはならない。

メソッドも指導者の経験や考えでコロコロ変わってしまう。

メソッドはある程度の標準化は可能だが、肝心な部分は受け取る側の解釈で変わる。

受講者の特性、理解度を考慮しながら進めなければ、道は開けない。

 

『事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。』

フリードリヒ・ニーチェ~「権力への意志」より

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